2011年12月22日木曜日

愛知県(名古屋市北区)、11/1〜12/1の降下物の放射能測定結果

12月20日付けで、名古屋市北区にある県環境調査センターが、同センター敷地内で測定した、11/1〜12/1の降下物の放射能測定結果を発表しました。

セシウム134(検出下限値は0.037Bq/㎡)、セシウム137(検出下限値は0.049Bq/㎡)、ヨウ素131(検出下限値は0.14Bq/㎡)、すべて不検出だったようです。※Bq/㎡=MBq/㎢

検出下限値があるので、正確には不検出=放射性物質の飛散ゼロ、ということではないでしょうが、飛散があったとしても、これだけ低い数値以下ということですから、大きな心配はないでしょう。福島原発事故という未曾有の原発事故が起こってしまいましたが、3月からのデータが示す通り、有り難いことに、名古屋市は大きな影響を受けていないようです(※土壌汚染という点に於いて)。僕は、これまで通り、食品などによる内部被曝に、引き続き注意していこうと思います。

2011年12月17日土曜日

DoseRAE2で測定した成田空港の数値!

先日、僕がDoseREA2を譲った母親が、成田空港(成田市)に到着する友人を出迎えに行ったついでに、成田空港の数カ所を、DoseREA2により測定してきたそうです。

測定の方法は、譲ったときに説明しましたので、僕が名古屋市を測定した方法(測定場所を決め、地上1mでDoseRAE2を5分間保持した後、30秒置きに5回数値を取り、その平均値を空間放射線量率とする)で、成田空港を測定したということになります。

成田空港は、福島原発事故が発生して以来、NAA通信情報センター5階屋上北側(地上25.3m)にモニタリングポストを設置して、空間放射線量率を測定していますが、12月17日10時の数値は、0.06μSv/hとのことです。成田市が、シンチレーション式サーベイメーターで定期的に測定している(地上1m)、成田市内の保育園、幼稚園、小中学校の空間放射線量率は、0.06〜0.18μSv/hで、成田市内でも、地域によって数値に大きな違いがあるようです。

また、成田空港が測定している数値ですが、10月20日までは、概ね、0.09μSv/hだったのですが、翌日の21日から現在に至るまで、0.06μSv/h台で安定しているようです。当然、このように、短期間で空間放射線量率が大幅に下がることはないと思うのですが、 成田空港は、その理由を、「10月21日より、放射線測定器を変更したことにより、これまで公表済みの測定値と差異が生じていますが、これは、変更後の放射線測定器が、宇宙放射線の影響をカットし、より精度の高い測定値を示す仕様になっていることによります」と説明しています。

つまり、10月21日を境に、放射能が減り、空間放射線量率が下がったということではなく、単に放射能測定器の変更により、数値が変化した、ということです。

さて、本題の、僕の母親がDoseREA2により測定した、成田空港の空間放射線量率ですが、第1ターミナル南ウィング1F館外10番バス停前は0.07μSv/h、第1ターミナル南ウィング1F館内到着出口付近は0.06μSv/h、第1ターミナル5Fフードコートは0.066μSv/hだったそうです。

同様の方法でDoseRAE2により測定した、僕の両親宅(成田市)は、屋外が0.08〜0.1μSv/h、 室内が0.06〜0.08μSv/hでしたから、それに比べると、成田空港の数値はやや低いことがわかります。但し、これは、成田空港のたった数カ所の測定結果であり、何より素人が測定した数値ですから、数値の比較は、放射能汚染を考える上で、ある程度参考になるかもしれませんが、数値自体は、絶対的に正しいということではありませんので、ご了承ください。

因みに、文科省の航空機モニタリング(千葉県)の結果はこちらです。→http://radioactivity.mext.go.jp/ja/1910/2011/09/1910_092917_1.pdf そして、かなり大雑把な表記ですが、こちらが成田空港の位置を示した地図です。→http://www.city.narita.chiba.jp/kanko/map/index.html

2011年12月13日火曜日

東京の杉並区の小学校の芝生養成シートから、9万600Bq/kgの放射性セシウム検出!

12月13日付の東京新聞によると、東京都杉並区立堀之内小学校で使用していた芝生の養成シートから、9万600Bq/kgの放射性セシウムが検出されたことが、区の調査で判明したそうです。

このシートは、1月から4月上旬まで、校庭の芝生の上にかけてあったそうですが、区が11月に保護者の要請で、このシート上の空間放射線量率を測定した結果、3.95μSv/h(高さ1m)という数値が出た為、詳しく調査をしていたとのことです。

また、同日付のNHKニュースは、このシートが4月6日以降11月初めまで、 この小学校の体育館脇に置かれていた、と報じています。

僕は、このニュースにかなり驚かされたのですが、理由は二つあります。

一つ目は、東京都健康安全研究センター(新宿区)では、福島原発事故の影響により、3月20日から24日にかけて、 降下物から大量の放射性物質が測定されましたが、文科省の航空機モニタリングの結果では、この小学校のある杉並区も、東京都健康安全研究センターのある新宿区と同様に、セシウム134、137の沈着量の合計が1万Bq/㎡以下の地域であって、汚染がそれほど酷くないと思われる地域から、9万600Bq/kgというとてつもない汚染物が発見された、という点です(単位がBq/kgで、9万600という数値ですから、本当に酷過ぎる汚染です)。このシートは、何故、これほどの汚染を受けてしまったのでしょうか。僕にとっては、大きな謎です。

二つ目は、この9万600Bq/kgという、とてつもない汚染物が、福島原発事故が起きて以来、11月まで誰にも発見されず、多くの子どもが生活する小学校という場所に放置されていた、という点です。実際に、体育館脇に放置された状態だったわけですから、この期間に、その付近で遊んだり、或いは、シートの上に腰掛けたり、寝転んだりしていた子どももいるかもしれません。そういうことを考えると、本当に恐ろしくなります。

そして、特に、二点目について思うのですが、これほどの汚染物が小学校内にあったことは、予測がつかなかったのかもしれませんが、学校や公園など、多くの子どもが使用する施設ですから、特に福島県、関東地方では、行政が迅速な対応を行い、これらの施設の安全確認、安全確保をする必要があったはずです。

学校に於いて、シンチレーション式のサーベイメーターなどで、校庭を隅々まで測定することは、放射性物質がランダムに拡散しホットスポットを作るという事実を考慮し、子どもの安全を最優先するのであれば、必要不可欠な作業だったはずです。

現実には、杉並区だけでも多くの学校があるでしょうから、各学校の校庭を隅々まで測定するとなると、その労力は計り知れないほど大きなものでしょう。しかし、未曾有の原発事故が起こったのですから、それに見合う危機感を持った対応が必要だったことを、何よりも、この事象が証明しています。

いずれにせよ、福島原発が爆発してから約8ヶ月もの間、この汚染物が、誰にも知られぬまま放置され、それにより、子どもたちが被曝の危険に晒された可能性があるわけですが、行政は、その責任をどのように考えているのでしょう。当然、「知らなかった」とか、「予測がつかなかった」では済まされない問題で、残念ながら、またしても、行政の危機管理能力の欠如が露呈する結果となってしまったことだけは確かです。

福島原発事故が起こった直後、(僕の両親もそうですが)僕の親戚の子どもが千葉県に住んでいる為、行政に、学校の校庭を隅々まで測定することなどを求めたこともあったのですが、「検討します」というお決まりの返答は頂いたものの、迅速な対応はして頂けませんでした(暫く経って、ようやく対応をして頂き、以前と比べればかなりマシになりましたが、まだまだ、校庭の測定箇所が少なく、やはり、何よりスピードが遅いのです..)。「日本のお役所らしい」と言えばそれまでですが、レベル7の原発事故が起こった、いわゆる非常時なのですから、「もっと迅速に、もっと臨機応変に対応して欲しい!」と歯痒く思ったものです。測定などに人手が足りないのであれば、子どもの父兄らに呼びかけて協力を求める、とか、方法はいくらでもあると思うのですが。

2011年12月11日日曜日

食品②〜明治の粉ミルクからセシウム〜

多くの方がすでにご存知かと思いますが、asahi.comによると、明治は、生後9ヶ月以降の乳児向けミルクから、最大30.8Bq/kgの放射性セシウムが検出されたと発表し、新たな商品と無償交換するとのことです(ニュースソースはこちら→http://www.asahi.com/special/10005/TKY201112060465.html)。

国の乳製品の暫定基準値では、放射性セシウムは、200Bq/kgで、この粉ミルクから検出された放射性セシウムは、それを大幅に下回っていますが、やはり乳児が飲むミルク用の商品なので、30.8Bq/kgという数値でも心配になります。

ただ、30.8Bq/kgは、国が認めている基準値内の数値なので、メーカーも判断が難しいでしょう。僕の個人的な考えですと、成人よりも放射能への感受性が強いと言われる乳児に30.8Bq/kgは、とんでもない数値ですが、国が設定した基準値が正当なものかどうか、客観的な判断をするのは容易ではなく、改めて放射能問題の難しさを感じます。

また、明治によると、この商品に放射性物質が混入したのは、乾燥させるために使った空気に、福島原発から飛散した放射性物質(3月14〜20日)が混じっていたことが原因だということですが、文科省の航空機モニタリング(埼玉)では、この商品を製造した工場がある埼玉県春日部市は、セシウム134、137の沈着量の合計が10,000Bq/kg以下なのです。このような汚染が比較的軽微な地域でさえ、福島原発が爆発した当時は、商品に30.8Bq/kgもの放射性セシウムが混入するほどの放射性物質が、空気中を浮遊していたという事実に、少なからずショックを受けています。

この時期に関東地方の工場で生産されたスナック菓子(製造工程で外気乾燥させる)などにも、30.8Bq/kgと同程度か、場合によってはそれ以上の放射性セシウムが混入していた可能性もあり、不要な内部被曝を極力避けるのであれば(当時はこのような数値は公表されていませんでしたが)、やはり、大事をとって、この時期に関東地方の工場で生産された商品を購入しない、というのは正しい選択だったのかもしれません。

2011年12月6日火曜日

食品①〜放射能汚染と気になる大豆!〜

福島原発事故のあと、僕は、牛乳を止めて豆乳を飲むようになりましたが、外国産の大豆を使用している豆乳は、放射能の心配はないですが(農薬や防腐剤などの心配は残る?)、国内産の大豆を使用している豆乳は、やはり放射能が気になります。

そこで、僕が最近よく購入する、大塚チルド食品さんの、「ミルクのようにやさしいダイズ」 、ついでに(笑)、僕が先日購入したミツカンさんの納豆、「金のつぶ国産小粒」の原料の大豆について、それぞれのメーカーさんに問い合わせをしました。

まず、「ミルクのようにやさしいダイズ」ですが、いちご、バナナ味は外国産の大豆を使用し、プレーン味は栃木県産の大豆を使用しているとのことでした。栃木県は、福島原発事故の影響により、北部を中心に汚染の酷い地域もあり(※文科省の航空機モニタリング参照)、農作物に与える影響も懸念されますが、現在、同製品に使用しているのは、2010年に収穫された大豆で、来年の春頃までは、この2010年に収穫された大豆を使用するということでした。因みに、栃木県が行った、2011年に収穫された栃木県産大豆の放射性物質モニタリングはこちらです→http://www.pref.tochigi.lg.jp/kinkyu/g03/documents/daizu-kekka231202.pdf

「金のつぶ国産小粒」は、 パッケージにも表記されていますが、北海道産の大豆を使用しており、こちらも、現在使用しているのは、2010年に収穫された北海道産の大豆で、「ミルクのようなやさしいダイズ」と同様に、来年の春頃までは、2010年に収穫された大豆を使用するとのことでした。北海道は、全体的には、関東地方ほど放射能汚染を受けていないようですが、11月に発表された日米欧の研究チームのシミュレーションによると、北海道の3月20日〜4月19日までの、セシウム137の沈着量は、5Bq/kg〜250Bq/kg(325Bq/㎡〜16,250Bq/㎡)と、一部に放射能汚染の強い地域がある可能性があるようで、実測が待たれますが、確実に安心だとは言えない状況です。

いずれにせよ、どちらの製品も、今現在流通しているものに関しては、安心できるようですが、来年の春頃以降には、再びメーカーさんに問い合わせをする必要があるかもしれません。

2011年12月4日日曜日

愛知県実施の、伊勢湾・三河湾等の沖合いの海水の放射能測定結果

これまでまったく気にしていませんでしたが、というより、主に、名古屋市の空間放射線量率、降下物の放射能測定に注目していたのですが、愛知県環境活動推進課は、今年の5月30日から、伊勢湾・三河湾等の沖合いの海水の放射能測定を行っています。

調査地点は、常滑市沖、三河湾中央、三河湾口、伊勢湾口、外海(田原市南方)の5地点で、これらの地点で採取した海水を、ゲルマニウム半導体検出器によるγ線スペクトロメトリーにより測定したそうです。

今年の5月30日から、11月10日のあいだに実施した6回の測定すべてに於いて、すべての調査地点の海水から、ヨウ素-131、セシウム-134、セシウム-137は不検出だったようです(※検出下限値は、1Bq/ℓ以下)。

この測定結果自体は、愛知県に住む僕たちにとって、たいへん安心できるものですが、付近の漁港で水揚げされた魚介類が安全かどうかは、別途の放射能測定が必要かもしれません。当然、長い距離を移動する魚もいるでしょうから、この付近で水揚げされたとしても、その魚が北方の海を回遊していた可能性もあるでしょう。福島原発事故による、大きな放射能被害を被っていないと思われる愛知県ですが、こういった点も考慮して、油断のないように調査を続けて頂きたいと思います。

2011年12月3日土曜日

それぞれの判断で..

千葉県成田市に住む、僕の父親は、放射能について、あれこれと気にすることを酷く嫌います。僕が、DoseRAE2で両親宅を測定したことだって、気持ち良く思っていないくらいです(笑)。

彼の考え方は、テレビだって、新聞だって、行政だって安全だと言っているし、このまま成田市に住み続けても、100人中100人が健康被害に遭うわけではないから、放射能を気にせず普通に生活する、というものです。

確かに、彼の言う通りで、100人中100人が健康被害に遭うわけではない、は本当でしょう。つまり、確率的に起こるのであって、放射能の影響を無視できないにしても、すべての人が確実に健康被害に遭うわけではないのだと思います。

僕の考え方は、 文科省の航空機モニタリングで発表された、成田市の土壌汚染の数値、セシウム134、137の合計が10,000Bq/㎡〜30,000Bq/㎡は、絶望的ではないにせよ、なかなか厳しいと思うので、成田市で生活するのであれば、できるだけリスクを小さくして、将来健康被害に遭わないようにしてほしい、というものです。仮に(かなり大雑把に言いますが)、何も気にせずに生活すれば、市民の3%が健康被害に遭うとしたら、その3%に入らないように、リスクを小さくしたい、という感じでしょうか。僕の父親の考え方ですと、3%くらいだったら、放射能の影響は無視をする、それで万が一、自分がその3%に入ってしまい、健康被害に遭ったとしても、それを甘んじて受け入れる、といったところでしょう。

個人個人で、安全、危険という概念は違いますし、原発事故、放射能関連の同じ資料を見ても、そこから導き出す結論も、それぞれ違います。

僕はそれで良いと思いますし、何より、相手に自分の考え方を無理強いすることは不可能です。

ですので、相手の考え方を聞くこと、という余地は残しつつ、最終的には、それぞれの判断を尊重することが大切だと思うのです。 特に、こういう問題では、正しい考え方は一つだけではないように思えます。

僕は、両親が心配ですが、彼らの判断を尊重しつつ、見守ろうと思います。

そして、僕は、名古屋市に住んでいても、これまで通り、放射能入りの食材を避け、内部被曝をしないように生活していきます! !

2011年12月2日金曜日

千葉県成田市の両親宅、屋内の空間放射線量率が高いのは、建材由来の放射能のせい??

DoseRAE2で測定した、千葉県成田市の両親宅の空間放射線量率ですが、屋外の0.1μSv/hはともかく(福島原発事故により、成田市には、大量のセシウムが降下した為、この数値は当然でしょう)、屋内の0.06〜0.08μSv/hは、やはり関東地方にしては高いと感じます。

両親曰く、一時は掃除をした為、0.06μSv/hで安定したかと思いきや、やはり0.06〜0.08μSv/hの範囲で上下することが多いようです。

この原因は、建材なのでしょうか?

専門家の方にお話を伺ったところ、「断定するのは難しいが、その可能性はゼロではない」ということでしたので、両親に、近いうちに、近隣の友人宅を測定させてもらうように言いました。近隣の複数の家の数値を比較すれば、何か重要なことがわかるかと、淡い期待を抱いています。

ただ、以前、NHKが、福島県の民家の除染をする特番を放送しましたが、その家の屋内の空間放射線量率が高かった原因は、屋根や外壁に付着したセシウムだったようなので、千葉県の僕の両親宅でも、これが原因である可能性が高いのかもしれません。

嗚呼、目に見えない放射能、本当に厄介ナリ!

福島原発を爆発させ、このような放射能被害を全国に与え、多くの人々の日常生活を脅かす、東電に強い憤りを覚えます。

かなり手痛い勘違いをしていました(涙)..

僕が、DoseRAE2により、千葉県成田市の両親宅の空間放射線量率を測定した結果について、福島原発事故の影響をほとんど受けていない名古屋市で測定した結果と、普通に比較していたのですが..そもそも、関東地方は、中部地方より、平常時の空間放射線量率が低いのです!

つまり、DoseRAE2で測定した、平常時とほぼ同じだと思われる、名古屋市の数値は、千葉県成田市の平常時の数値よりも高いと思われるので、これと比較してはいけないということなのです。

大まかな数字ですが、千葉県だと、平常時にDoseRAE2で測定すると、おそらく、0.04μSv/hとか、それくらいの数値になるのではないかと思います。ですので、成田市の現在の数値を考えるときには、名古屋市の平常時の数値0.07μSv/hではなく、0.04μSv/hと比較してどうか、なのです..

だとしたら、やはり0.1μSv/hはなかなか深刻な数値だと判断せざるを得ず..頭が痛いです。

詳細は、また夕方以降、調べてみます..

そう言えば!この重要な資料を忘れていた!

10月10日、ほぼ2ヶ月前のことですが、放射能防御プロジェクトが、西日本土壌調査の結果第一弾を発表してくれました。

名古屋市の近隣で言いますと、岐阜県高山市名田町、岐阜県各務ケ原市鵜沼三ツ池町、岐阜県郡上八幡町相模、愛知県あま市甚目寺町、愛知県春日井市下条町、愛知県小牧市藤島、愛知県小牧市、三重県四日市市寺方町、三重県三重郡朝日町、三重県志摩市可児町の測定が行われましたが、このすべてに於いて、放射性ヨウ素、セシウム134、137はND(検出されず)でした。

この後の11月25日に、文科省による、愛知県の航空機モニタリングの測定結果が発表され、この測定で、愛知県にセシウム134、137を合計しても10,000Bq/㎡を超える土壌汚染がないことが証明されたことは、以前のブログで書きました。

ただ、僕は、放射能防御プロジェクトの活動にとても感謝しています。

というのも、放射能という、「見えない脅威」は、隠蔽しようと思えば隠蔽できてしまう可能性があり、国民が無関心であれば、国はそういう隠蔽工作などを平然と行うでしょう。それは、これまでの原発行政の在り方を見れば一目瞭然で、「原発は安全です」などと平気で嘘をつき、国民を騙し、福島原発が爆発しても尚、人命を優先するのではなく、事故の規模を小さく見せようと必死になっていました。

ですので、放射能防御プロジェクトのように、国ではなく、国民主導でこういう測定をして、国に、「オレたちの目は誤摩化せないゾ!」という厳しい姿勢を見せるのは、とても重要で意義のあることだと思います。国民が監視をしなければ、国は平然と隠蔽工作を行う可能性がありますが、国民がこういう測定をすれば、国は簡単に嘘がつけなくなるでしょう。

僕たちの国は、これからも、放射能問題という厄介なお荷物を抱えていかなくてはなりません。福島原発事故による放射能汚染を受けなかった地域にも、汚染食品は流通するのですから、すべての日本人にとって、この問題は、決して対岸の火事ではないと思います。何より、今現在、高度な汚染地で生活している方々が多くいるのですから、すべての日本人は、無関心ではいられないはずです。

放射能問題を考えると、現状はたいへん厳しいですが、この現実から目を逸らさずに生活していこうと思っています。

2011年12月1日木曜日

名古屋市は、もう大丈夫!千葉県成田市に住む両親に、DoseRAE2を譲る!

千葉県成田市の両親宅に帰省した際、両親宅を中心に、僕がDoseRAE2で空間放射線量率を測定したのですが、両親がDoseREA2を使用したいということなので、DoseREA2を譲ることにしました。

先月末に、文科省が発表した、愛知県の航空機モニタリングの測定結果により、愛知県全域に、セシウム134、137を合計した沈着量は、10,000Bq/㎡以下であること、名古屋市では、空間放射線量率も0.1μSv/h以下であることが判明し、愛知県環境調査センターが今年の3月から行っている、降下物の放射能測定結果の数値も含めて、名古屋市には、福島原発事故の影響により、大量の放射性物質が降下した、或いは、土壌が酷く汚染されたという事実はなく、「名古屋市の栄の空間放射線量率は0.15μSv/h!」という情報もデマだったと判明したため、今度は、千葉県成田市に住む両親に役立ててもらおうと思い、DoseRAE2を譲ろうと決めたのです。

名古屋市に関しては、DoseRAE2、お役御免といった感じです。

僕自身、DoseRAE2で実測したこともあり、名古屋市に安心して住むことができましたし、途中、国民生活センターが、「DoseRAE2は誤差が大きい」という趣旨の発表をし、物議を醸しましたが、後に国民生活センターの行った性能評価試験の方法自体にも問題が指摘され、DoseRAE2の製造販売元であるRAE社も国民生活センターの発表に反論しています。

結論から言いますと、DoseRAE2は、測定を開始するまでに5分間保持する(※5分以降から数値を読み始める)必要がありますが、この点を守って使用すれば、正しい数値に近い数値が出ると思います。何より、僕が、DoseRAE2により、深刻な土壌汚染を受けていない名古屋市を測定した結果がありますから、それと成田市を測定した結果を比較することで、数値の評価もしやすいので、僕の両親がDoseRAE2で自宅を測定するメリットは大きいと思います。

さて、DoseRAE2で測定した、僕の両親宅の空間放射線量率は、以前記述した通りですが、決して絶望的な状況ではないと思っています。

千葉県成田市は、福島原発事故の影響を受け、土壌が汚染され、文科省が発表した、千葉県の航空機モニタリングの測定結果によると、成田市の9割以上の地域に於いて、セシウム134、137を合計した沈着量は、10,000〜30,000Bq/㎡、空間放射線量率も、0.1〜0.2μSv/hの範囲内であるようです。

かなり深刻な汚染であると思いますが、幸いにも、僕の両親宅は、成田市では比較的汚染が低い地域にあり、セシウム134、137の沈着量を別個に見ると、それぞれ10,000Bq/㎡以下で、比較的半減期の短いセシウム134が減っていけば、将来、そう遠くない時期に、問題は、10,000Bq/㎡以下のセシウム137だけになりますから、前述した通り、決して絶望的な状況ではないでしょう。

以前記述しましたが、DoseRAE2で測定した、僕の両親宅室内の空間放射線量率は、0.06〜0.08μSv/hですので、名古屋市栄生町アパート室内の数値(0.04〜0.06μSv/h)に比べれば高いですが、両親曰く、ここ最近は、以前よりこまめに掃除をするせいか、多くの部屋で、0.06μSv/hで安定しているということですから、少し安心しています。

あとは、成田市だけでなく、名古屋市でもそうですが、汚染された食品を極力摂らないようにすることを心がけていくことが大切だと思います。