ゴールデンウィークなのでw、ハリウッド映画を何本か観ました。
アクションとか、スリラー系なのですが、何も考えずにボケーっと観ていたハズが、なかなか良い教訓を得た、というか、為になった、というか、いろいろと考えさせられたわけです。
映画で、得体の知れない、訳のわからない、未知の生物とかが出てくるじゃないですか。
そういうときに、余裕ぶっこいて、無警戒に対象に近づいていく勇気ある脇役がいるのですが、彼らは、9割くらいの確率で、最初の犠牲者になってしまいます。
そうそう、「フリンジ」の3rdシーズンだったかな。
廃墟となった工場の近くに車を停めて、車内でハイになっていた若い男が、工場内から聞こえてくる不審な物音に気づき、止せば良いのに工場内に侵入して、止せば良いのにシェイプシフター(人の姿に形を変える、別の世界から来た生命体..)の卵を棒でツンツンしているうちに、案の定、シェイプシフターにやられてしまうのです..
この男の行動に、僕は絶句してしまいます。
だって、絶対ダメじゃないですか。
先ず、誰が考えても、不審な物音が聞こえてくる廃墟なんか、絶対入っちゃいけないのです。
それで、目の前に、これまでに見たことのない不気味な卵なんかがあったら、絶対に刺激してはいけないのです。素手はもとより、棒を使っても絶対にNGです。
己の好奇心の赴くまま、そこにどんな危険が潜んでいるかも知らないまま、「こんなの、たいしたことないゼ!グヘッ!」と、根拠のない自信とともに突っ走った男は、失う必要のない命を失ってしまいました..
恐らく、放射能問題も同じなのです。
3.11以来、僕は、原発推進、原発反対、両方の学者の著書をたくさん読んでいるのですが、その上で辿り着いた、自分なりの考えを簡単に纏めますと、「『福島原発事故で放出された放射能(放射性物質)による健康被害がない』なんていうことは、まずあり得ないから、日本で生活をするのならば、相当の注意を払う必要がある」ということになります。
(長くなるので、詳しくは書きませんが..)アメリカや欧州の原発周辺に住む人々が、癌などの疾患に罹る割合は、原発のない地域に住む人々と比べてかなり高い、というデータがあります。
つまり、そういう地域に放出される放射能は、今回の福島原発事故に比べれば、ゼロに等しいくらいの量であるにも拘らず(※少なくとも、1平方メートルの土地から、何千ベクレルとか何万ベクレルという放射能が検出されるレベルではない)、実際には、これらの原発周辺に住む人々に、放射能による健康被害が出ている可能性があるのです。
当然、チェルノブイリ原発事故後に報告された、数々の健康被害についても、簡単に無視することはできないでしょう。
同じ内容の書籍、資料を読んでも、僕のように、「放射能は危険だから気をつけなくては!」と考える人もいれば、まったく違った考えを持つ人もいると思います。僕の考えが、「100%正しい」ということではないでしょう。
ただ、どういう結論に至るにせよ、これだけの原発事故が起きてしまい、福島県、東北、関東地方の一部の土壌が酷く汚染されてしまったことは事実なのですから、日本人の一人ひとりが、放射能関連の様々な書籍、資料(インターネット上にある情報も可か..)に目を通した上で、自分なりの考えを持つことが大切です。
映画やドラマだけでなく、現実の世界でも、不用心さと無知が命取りになることがあります。
放射能という相手の正体も知らずに、「こんなの、たいしたことないゼ!グヘッ!」などと、根拠のない自信を持って、無防備に放射能に近寄り、無駄に放射能を体内に取り込むことだけは、絶対に避けたいものです..
2012年5月2日水曜日
2012年4月6日金曜日
愛知県岡崎市の幼稚園の給食に、1400Bq/kgの放射性セシウムに汚染された干しシイタケ..
中日新聞によると、1400Bq/kgの放射性セシウムで汚染された、茨城県産の干しシイタケが、愛知県岡崎市の幼稚園で給食に使用された他、豊橋市内でも販売された、とのことです。http://www.chunichi.co.jp/s/article/2012040590223747.html?ref=rank
チェルノブイリ原発事故の影響で、汚染地のキノコ類が、放射性セシウムによる高度な汚染を受けたことは、周知の事実です。行政が行っている食品モニタリングでも、特に、福島原発事故の影響で、東北、関東地方を産地とするのキノコ類の一部から、放射性セシウムによる高度な汚染が確認されています。
例えば、茨城県産の原木シイタケは、昨年11月に調査された中で、土浦市でCs-134が140Bq/kg、Cs-137が170Bq/kg、阿見町でCs-134が280Bq/kg、Cs-137が330Bq/kg、牛久市でCs-134が190Bq/kg、Cs-137が230Bq/kg、桜川市でCs-134が81Bq/kg、Cs-137が11Bq/kg、そして、茨城町でCs-134が510Bq/kg、Cs-137が620Bq/kgという数値の汚染が確認されています。http://yasaikensa.cloudapp.net/product.aspx?product=%E3%81%97%E3%81%84%E3%81%9F%E3%81%91&category=%E9%87%8E%E8%8F%9C%E9%A1%9E
(実際に食べた量は、それほど多くはないでしょうが) 1400Bq/kgの放射性セシウムで汚染されたシイタケが、幼稚園の給食に使用されることは、決してあってはならないことです。この幼稚園の園長は、「自主検査をしていなかったから分からなかったと思うとショックだ。園児や保護者に申し訳ない」と仰ったそうですが、市場に出回っている食品を、自ら 検査しなければ、その安全性を確認できない状況は、はっきり言って異常です。僕は、この幼稚園に責任はないと思います。
一方で、僕は、今回の事件(敢えて事件と言います)の責任の所在をはっきりとさせた上で、責任者は然るべき罰を受けるべきだと考えます。
今回の汚染シイタケが、何時収穫されたのか、何故市場に出回ったのかは、今後の調査を待たなければなりませんが、昨年、愛知県では、放射性セシウムで高度に汚染された牛肉が市場に出回る、という事件(敢えて事件と言います)があったばかりで、行政は、この事件から何も学ばなかったのでしょうか。
いずれにせよ、レベル7の原発事故が日本で起きて、既に1年が経過していますが、これが日本の「食」の現状なのだ、と改めて厳しい認識をする必要があるようです。このようなことが起こるのが、日本の現実で、行政が行う放射能検査、或いは、出荷制限などにどれほどの信頼を置いて良いのか、大いに疑問です。中には汚染されていない物もあるでしょうが、現状を考えれば、(悲しいですが)僕は、日本産のキノコ類は絶対に食べない、そう決めました。このようなことが起これば、消費者は、過剰なほどの自衛をせざるを得なくなります。本当は、誰も、そんなことを望んでいないというのに..
チェルノブイリ原発事故の影響で、汚染地のキノコ類が、放射性セシウムによる高度な汚染を受けたことは、周知の事実です。行政が行っている食品モニタリングでも、特に、福島原発事故の影響で、東北、関東地方を産地とするのキノコ類の一部から、放射性セシウムによる高度な汚染が確認されています。
例えば、茨城県産の原木シイタケは、昨年11月に調査された中で、土浦市でCs-134が140Bq/kg、Cs-137が170Bq/kg、阿見町でCs-134が280Bq/kg、Cs-137が330Bq/kg、牛久市でCs-134が190Bq/kg、Cs-137が230Bq/kg、桜川市でCs-134が81Bq/kg、Cs-137が11Bq/kg、そして、茨城町でCs-134が510Bq/kg、Cs-137が620Bq/kgという数値の汚染が確認されています。http://yasaikensa.cloudapp.net/product.aspx?product=%E3%81%97%E3%81%84%E3%81%9F%E3%81%91&category=%E9%87%8E%E8%8F%9C%E9%A1%9E
(実際に食べた量は、それほど多くはないでしょうが) 1400Bq/kgの放射性セシウムで汚染されたシイタケが、幼稚園の給食に使用されることは、決してあってはならないことです。この幼稚園の園長は、「自主検査をしていなかったから分からなかったと思うとショックだ。園児や保護者に申し訳ない」と仰ったそうですが、市場に出回っている食品を、自ら 検査しなければ、その安全性を確認できない状況は、はっきり言って異常です。僕は、この幼稚園に責任はないと思います。
一方で、僕は、今回の事件(敢えて事件と言います)の責任の所在をはっきりとさせた上で、責任者は然るべき罰を受けるべきだと考えます。
今回の汚染シイタケが、何時収穫されたのか、何故市場に出回ったのかは、今後の調査を待たなければなりませんが、昨年、愛知県では、放射性セシウムで高度に汚染された牛肉が市場に出回る、という事件(敢えて事件と言います)があったばかりで、行政は、この事件から何も学ばなかったのでしょうか。
いずれにせよ、レベル7の原発事故が日本で起きて、既に1年が経過していますが、これが日本の「食」の現状なのだ、と改めて厳しい認識をする必要があるようです。このようなことが起こるのが、日本の現実で、行政が行う放射能検査、或いは、出荷制限などにどれほどの信頼を置いて良いのか、大いに疑問です。中には汚染されていない物もあるでしょうが、現状を考えれば、(悲しいですが)僕は、日本産のキノコ類は絶対に食べない、そう決めました。このようなことが起これば、消費者は、過剰なほどの自衛をせざるを得なくなります。本当は、誰も、そんなことを望んでいないというのに..
2011年9月7日水曜日
愛知県で販売された栃木県産の腐葉土から大量のセシウムを検出!
9/7、中日新聞のウェブサイトに掲載された記事、県検査でもセシウム、栃木から仕入れた腐葉土によると、豊川市の園芸資材卸売業「太田産業」が栃木県から仕入れた腐葉土から、県の調査で、1kgあたり3万Bqの放射性セシウムが検出されたそうです(※太田産業の検査では、1kgあたり6万800Bqの放射性セシウムを検出)。
この腐葉土、愛知県内ですでに550袋が販売されており、現在までに回収できたのは、30袋だそうです。
愛知県の県農業経営課は、「健康に影響は与えない」としていますが、これには、やはり、「ただちに」という条件が付くのでしょうか?
因みに、8月に発表された首都圏土壌調査結果では、放射能による土壌汚染が特に酷いとされる、埼玉県三郷市の土壌サンプルですら、放射性セシウムの検出値は、1kgあたり1万4千Bqほどなのですから、今回の1kgあたり3万Bqという数値がどれほど大きいものなのか、私たちは真剣に考える必要があるのではないでしょうか。
以前市場に出回った汚染牛肉といい、今回の汚染腐葉土といい、東北や関東地方の放射能による土壌汚染が強い地域から、検査もせずに出荷されれば、必ずこういうことが起こるのはわかりきっています。これを出荷した業者よりも、これを出荷することを許し、これが市場に出回ることを許した行政の責任は、とても重いのではないでしょうか。「1kgあたり3万Bqの放射性セシウムで汚染された腐葉土が、550袋販売されてしまった」、この重大な結果から判断すれば、現在、日本でチェルノブイリ級の原発事故が進行中であるにも拘らず、日本の行政の対応は緩慢過ぎると言わざるを得ないでしょう。
果たして、販売されたうち、現在未回収の、残り520袋の腐葉土はすべて回収できるのでしょうか..
この腐葉土、愛知県内ですでに550袋が販売されており、現在までに回収できたのは、30袋だそうです。
愛知県の県農業経営課は、「健康に影響は与えない」としていますが、これには、やはり、「ただちに」という条件が付くのでしょうか?
因みに、8月に発表された首都圏土壌調査結果では、放射能による土壌汚染が特に酷いとされる、埼玉県三郷市の土壌サンプルですら、放射性セシウムの検出値は、1kgあたり1万4千Bqほどなのですから、今回の1kgあたり3万Bqという数値がどれほど大きいものなのか、私たちは真剣に考える必要があるのではないでしょうか。
以前市場に出回った汚染牛肉といい、今回の汚染腐葉土といい、東北や関東地方の放射能による土壌汚染が強い地域から、検査もせずに出荷されれば、必ずこういうことが起こるのはわかりきっています。これを出荷した業者よりも、これを出荷することを許し、これが市場に出回ることを許した行政の責任は、とても重いのではないでしょうか。「1kgあたり3万Bqの放射性セシウムで汚染された腐葉土が、550袋販売されてしまった」、この重大な結果から判断すれば、現在、日本でチェルノブイリ級の原発事故が進行中であるにも拘らず、日本の行政の対応は緩慢過ぎると言わざるを得ないでしょう。
果たして、販売されたうち、現在未回収の、残り520袋の腐葉土はすべて回収できるのでしょうか..
2011年8月9日火曜日
「放射能防御プロジェクト」による首都圏の土壌調査結果について..
昨日(8/8)、「放射能防御プロジェクト」という市民団体が、独自に首都圏の土壌調査を行った結果を公表しました。
福島原発事故が発生してから5ヶ月が経とうとしていますが、行政は積極的にこのような調査を行っていませんでしたから、市民団体が主導でこのような調査を行った意義はとても大きいと思います。僕も、一国民として、このような調査を行ってくれた「放射能防御プロジェクト」に感謝したいと思います。
この調査結果を見ると、非常にショッキングです。数万Bq/㎡を超える汚染地も多く、中には何十万Bq/㎡の汚染地もあるようです。このように、実測で土壌の汚染状況を明らかにすることは、とても重要だと思いますし、本来すべての国民は、このような事実を知る権利があるのではないでしょうか。
但し、僕は、この調査結果の一部に大きな問題があると思っています!
それは、この調査結果では、チェルノブイリで適用された、強制避難区域(148万Bq/㎡〜)、一時移住区域(55万5千Bq/㎡〜)、希望移住区域(18万5千Bq/㎡〜)、放射線管理区域(3万7千Bq/㎡〜)という数値と、今回の調査で判明した首都圏の数値を比較していますが、問題点は、これらのチェルノブイリの数値はセシウム137のみのもの(資料はこちらです→http://www.aec.go.jp/jicst/NC/iinkai/teirei/siryo2011/siryo16/siryo2.pdf)であるのに対して、首都圏の数値はセシウム134とセシウム137を足したものになっているということです。
当然、セシウム137のみの数値(チェルノブイリ)と、セシウム134とセシウム137を足した数値(首都圏)を比較することは、誰が見ても正しい比較ではありません。つまり、チェルノブイリの数値を引き合いに出すのであれば、これと比較する首都圏の数値はセシウム137のみの数値でなければならない、ということです。
例えば、この表でチェルノブイリの放射線管理区域(3万7千Bq/㎡〜)に該当すると表示されている東京の1、江戸川区東葛西の47,515Bq/㎡という数値は、セシウム134とセシウム137の合計値ですので、チェルノブイリの数値と比較するのであれば、セシウム137のみの数値である25,805Bq/㎡(397Bq/kg×65=25,805Bq/㎡)、これを比較に用いるべきでしょう。そうすると、これは、チェルノブイリの放射線管理区域の基準値以下であり、この区分には該当しないということになります。
この表でチェルノブイリの希望移住区域(18万5千Bq/㎡〜)に該当すると表示されている東京の2、江戸川区臨海町の240,045Bq/㎡という数値は、やはりセシウム134とセシウム137の合計値なので、セシウム137のみの数値を導き出すと137,930Bq/㎡(2,122Bq/kg×65=137,930Bq/㎡)となり、これは、チェルノブイリの希望移住区域(18万5千Bq/㎡〜)ではなく、放射線管理区域(3万7千Bq/㎡〜)に該当するという認識が正しいということがわかります。
せっかく、このような素晴らしい調査を行ったのですから、正しい分析と比較を行うとより良いのではないかと思うのですが..
但し、いずれにせよ、セシウム137の数値が数万Bq/㎡を超えるレベルの汚染は過小評価されて良いものではないと思いますし、今回の福島原発事故が首都圏に与えた影響の大きさを改めて思い知らされた気がします。個人的には、決して、楽観視できる数値ではないと考えています。やはり、この調査結果から判断すると、首都圏の放射能による土壌汚染は深刻であると認識せざるを得ないのではないでしょうか..
因みに、日本分析センターのデータベースを見てみますと、興味深い事実がわかります。
1964年7月22日に採取された石川県富来町の土壌(表のNo.56)からは、約280Bq/kgのセシウム137が検出されていて、これは18,200Bq/㎡(280Bq/kg×65=18,200Bq/㎡)です。また、1990年9月に採取された新潟県の土壌(表のNo.808)からは、252Bq/kgのセシウム137が検出されていて、これは16,380Bq/㎡(252Bq/kg×65=16,380Bq/㎡)です。これらの土壌は、今回の首都圏の土壌調査で明らかになった、東京都江東区森下(セシウム137、220Bq/kg、14,300Bq/㎡)、千葉市中央区新宿(セシウム137、253Bq/kg、16,445Bq/㎡)、千葉県富里市十倉(セシウム137、283Bq/kg、18,395Bq/㎡)などと同じ程度の汚染レベルだったようです。
このデータを見ると、世界各国が行った核実験やチェルノブイリ原発事故などの影響により、今回の福島原発事故が発生する以前から、日本の一部の土壌が重大な放射能汚染を受けていたことが明白で、これまで放射能汚染に関心が薄かった無知な僕は、ただただ驚いてしまうのです..
福島原発事故が発生してから5ヶ月が経とうとしていますが、行政は積極的にこのような調査を行っていませんでしたから、市民団体が主導でこのような調査を行った意義はとても大きいと思います。僕も、一国民として、このような調査を行ってくれた「放射能防御プロジェクト」に感謝したいと思います。
この調査結果を見ると、非常にショッキングです。数万Bq/㎡を超える汚染地も多く、中には何十万Bq/㎡の汚染地もあるようです。このように、実測で土壌の汚染状況を明らかにすることは、とても重要だと思いますし、本来すべての国民は、このような事実を知る権利があるのではないでしょうか。
但し、僕は、この調査結果の一部に大きな問題があると思っています!
それは、この調査結果では、チェルノブイリで適用された、強制避難区域(148万Bq/㎡〜)、一時移住区域(55万5千Bq/㎡〜)、希望移住区域(18万5千Bq/㎡〜)、放射線管理区域(3万7千Bq/㎡〜)という数値と、今回の調査で判明した首都圏の数値を比較していますが、問題点は、これらのチェルノブイリの数値はセシウム137のみのもの(資料はこちらです→http://www.aec.go.jp/jicst/NC/iinkai/teirei/siryo2011/siryo16/siryo2.pdf)であるのに対して、首都圏の数値はセシウム134とセシウム137を足したものになっているということです。
当然、セシウム137のみの数値(チェルノブイリ)と、セシウム134とセシウム137を足した数値(首都圏)を比較することは、誰が見ても正しい比較ではありません。つまり、チェルノブイリの数値を引き合いに出すのであれば、これと比較する首都圏の数値はセシウム137のみの数値でなければならない、ということです。
例えば、この表でチェルノブイリの放射線管理区域(3万7千Bq/㎡〜)に該当すると表示されている東京の1、江戸川区東葛西の47,515Bq/㎡という数値は、セシウム134とセシウム137の合計値ですので、チェルノブイリの数値と比較するのであれば、セシウム137のみの数値である25,805Bq/㎡(397Bq/kg×65=25,805Bq/㎡)、これを比較に用いるべきでしょう。そうすると、これは、チェルノブイリの放射線管理区域の基準値以下であり、この区分には該当しないということになります。
この表でチェルノブイリの希望移住区域(18万5千Bq/㎡〜)に該当すると表示されている東京の2、江戸川区臨海町の240,045Bq/㎡という数値は、やはりセシウム134とセシウム137の合計値なので、セシウム137のみの数値を導き出すと137,930Bq/㎡(2,122Bq/kg×65=137,930Bq/㎡)となり、これは、チェルノブイリの希望移住区域(18万5千Bq/㎡〜)ではなく、放射線管理区域(3万7千Bq/㎡〜)に該当するという認識が正しいということがわかります。
せっかく、このような素晴らしい調査を行ったのですから、正しい分析と比較を行うとより良いのではないかと思うのですが..
但し、いずれにせよ、セシウム137の数値が数万Bq/㎡を超えるレベルの汚染は過小評価されて良いものではないと思いますし、今回の福島原発事故が首都圏に与えた影響の大きさを改めて思い知らされた気がします。個人的には、決して、楽観視できる数値ではないと考えています。やはり、この調査結果から判断すると、首都圏の放射能による土壌汚染は深刻であると認識せざるを得ないのではないでしょうか..
因みに、日本分析センターのデータベースを見てみますと、興味深い事実がわかります。
1964年7月22日に採取された石川県富来町の土壌(表のNo.56)からは、約280Bq/kgのセシウム137が検出されていて、これは18,200Bq/㎡(280Bq/kg×65=18,200Bq/㎡)です。また、1990年9月に採取された新潟県の土壌(表のNo.808)からは、252Bq/kgのセシウム137が検出されていて、これは16,380Bq/㎡(252Bq/kg×65=16,380Bq/㎡)です。これらの土壌は、今回の首都圏の土壌調査で明らかになった、東京都江東区森下(セシウム137、220Bq/kg、14,300Bq/㎡)、千葉市中央区新宿(セシウム137、253Bq/kg、16,445Bq/㎡)、千葉県富里市十倉(セシウム137、283Bq/kg、18,395Bq/㎡)などと同じ程度の汚染レベルだったようです。
このデータを見ると、世界各国が行った核実験やチェルノブイリ原発事故などの影響により、今回の福島原発事故が発生する以前から、日本の一部の土壌が重大な放射能汚染を受けていたことが明白で、これまで放射能汚染に関心が薄かった無知な僕は、ただただ驚いてしまうのです..
2011年7月22日金曜日
名古屋市が、スーパーの食品の放射性物質検査を検討
名古屋市が、中央卸売市場で流通する食品だけでなく、市場を通過しない大手スーパーなどの食品も、放射性物質検査の対象とする方針を示しました。資料はこちらです→http://mainichi.jp/area/aichi/news/20110706ddlk23040197000c.html
愛知県などのこれまでの調査結果から、放射能汚染が比較的軽微であろうと推察される名古屋市に住んでいても、高度な放射能で汚染された食品を食べ続ければ、内部被曝による晩発性の健康被害を被る可能性があることは、「チェルノブイリの経験」から明らかです。
名古屋市がこういった対応を進めてくれることは有り難いですが、福島原発事故が発生してすでに4ヶ月以上が経っていますから、事故の深刻さに比べ、行政は対応が遅過ぎると非難されても仕方がないでしょう。これまでの期間に、知らずに高度な放射能で汚染された食品を口にしてしまった名古屋市民もいるでしょう(先日、市場に出回っていたことが発覚した「セシウム汚染牛肉」が、氷山の一角でなければ良いのですが..)。とにかく、これ以上、市民を内部被曝の危険に晒さないように、名古屋市には迅速な対応をお願いしたいものです。
愛知県などのこれまでの調査結果から、放射能汚染が比較的軽微であろうと推察される名古屋市に住んでいても、高度な放射能で汚染された食品を食べ続ければ、内部被曝による晩発性の健康被害を被る可能性があることは、「チェルノブイリの経験」から明らかです。
名古屋市がこういった対応を進めてくれることは有り難いですが、福島原発事故が発生してすでに4ヶ月以上が経っていますから、事故の深刻さに比べ、行政は対応が遅過ぎると非難されても仕方がないでしょう。これまでの期間に、知らずに高度な放射能で汚染された食品を口にしてしまった名古屋市民もいるでしょう(先日、市場に出回っていたことが発覚した「セシウム汚染牛肉」が、氷山の一角でなければ良いのですが..)。とにかく、これ以上、市民を内部被曝の危険に晒さないように、名古屋市には迅速な対応をお願いしたいものです。
2011年7月17日日曜日
福島原発事故、名古屋市に住む僕たちが気をつけること
昨日、僕は、愛知県の過去、現在の放射能調査の資料を根拠に、「名古屋市に限って言えば、福島原発事故による放射能の影響は特に見受けられないのではないか(※福島原発から名古屋市に直接飛散した放射性物質は、ごく少量であっただろう、という意味で)」と書きました。個人的な見解ですが、僕はそう思っています。
ただ、このことは、名古屋市に住む僕たちが放射能被害の影響から完全に隔離され、まったくその影響を受けないということを意味していません。
どういうことかと言いますと..
たしかに、福島原発事故により、福島原発から名古屋市に直接飛散した放射性物質は、ごく少量だったかもしれませんが、名古屋市に及び得る、破局的な原発事故による放射能被害は、これで終わりというわけではない、ということなのです。
以下は、広河隆一さんというフォトジャーナリストの著書「暴走する原発」からの引用です。
汚染地と非汚染地の子どもの体内セシウム量が、ほとんど同じだったという結果が出たことについて、ミンスクにあるチェルノブイリ省のプリヤークに訪ねた。彼は役人らしく次のように答えた。
「ゴメリの土壌汚染はミンスクの10倍です。でも人体内に蓄積されたセシウムの量は大体同じです。汚染された肉が事故から4年の間、生産され続けました。'86年の時点では、この肉は破棄されずに機械的に混ぜ合わされていました」。
私はチェルノブイリ取材の通訳をモスクワ在住のロシア人に頼んできたが、彼は汚染に対する恐怖が、私よりはるかに大きい。強い汚染地では、私が撮影するために外に出る間も、彼は窓を閉め切って車から降りない。だから私も彼も、被曝量は私の方がはるかに大きいと信じていた。ある日ミンスクで体内セシウムを測る機会があった。その結果、彼の体の放射能は、私の倍だった。彼は相当ショックを受けていたが、これはどうやら、彼がモスクワで毎日食べている食品が汚染されていることが理由らしかった。-引用ここまで-
つまり、このチェルノブイリ原発事故の経験が伝えていることは、現在の名古屋市のような非汚染地で生活する人々も、市場に流通した、放射能に汚染された食品を日常的に食べ続けることにより、汚染地で生活する人々と同じレベルの人体汚染を受けてしまう可能性があるということです。
先日、政府の暫定基準値をはるかに超える福島県産の牛肉が、愛知県をはじめとする全国の都道府県に流通、しかも一部はすでに消費されていたというニュースが流れたばかりです。この事実は、チェルノブイリ原発事故時のモスクワ市民と同様に、名古屋市民にとって、福島原発事故による放射能汚染に起因する食品汚染の問題、それに伴う内部被曝の問題は、決して「対岸の火事」ではないことを物語っています。
名古屋市に住む僕たちは、一人ひとりが、できるだけ食品に関する詳細な情報を入手して、それぞれの判断で、(市場に流通している食品であっても)避けるべき食品を避けること、それが重要になるのだと思います。面倒臭いですが、破局的な原発事故が日本で起こってしまった以上、このくらいの労力は仕方がないことなのかもしれません。
僕は基本的に、汚染地で生産された未測定の食品は避けます。「安全」と言うのならば、その証拠となる数値を示さなければなりません。それが、「風評被害」なるものを無くし、なにより放射能被害から国民を守る為に不可欠な、行政側の責任なのではないでしょうか。
今回の福島県産の牛肉のように、食べた後で、「実は、基準値を超える放射能が検出されました」などと教えられても、取り返しがつかないのですから..
ただ、このことは、名古屋市に住む僕たちが放射能被害の影響から完全に隔離され、まったくその影響を受けないということを意味していません。
どういうことかと言いますと..
たしかに、福島原発事故により、福島原発から名古屋市に直接飛散した放射性物質は、ごく少量だったかもしれませんが、名古屋市に及び得る、破局的な原発事故による放射能被害は、これで終わりというわけではない、ということなのです。
以下は、広河隆一さんというフォトジャーナリストの著書「暴走する原発」からの引用です。
汚染地と非汚染地の子どもの体内セシウム量が、ほとんど同じだったという結果が出たことについて、ミンスクにあるチェルノブイリ省のプリヤークに訪ねた。彼は役人らしく次のように答えた。
「ゴメリの土壌汚染はミンスクの10倍です。でも人体内に蓄積されたセシウムの量は大体同じです。汚染された肉が事故から4年の間、生産され続けました。'86年の時点では、この肉は破棄されずに機械的に混ぜ合わされていました」。
私はチェルノブイリ取材の通訳をモスクワ在住のロシア人に頼んできたが、彼は汚染に対する恐怖が、私よりはるかに大きい。強い汚染地では、私が撮影するために外に出る間も、彼は窓を閉め切って車から降りない。だから私も彼も、被曝量は私の方がはるかに大きいと信じていた。ある日ミンスクで体内セシウムを測る機会があった。その結果、彼の体の放射能は、私の倍だった。彼は相当ショックを受けていたが、これはどうやら、彼がモスクワで毎日食べている食品が汚染されていることが理由らしかった。-引用ここまで-
つまり、このチェルノブイリ原発事故の経験が伝えていることは、現在の名古屋市のような非汚染地で生活する人々も、市場に流通した、放射能に汚染された食品を日常的に食べ続けることにより、汚染地で生活する人々と同じレベルの人体汚染を受けてしまう可能性があるということです。
先日、政府の暫定基準値をはるかに超える福島県産の牛肉が、愛知県をはじめとする全国の都道府県に流通、しかも一部はすでに消費されていたというニュースが流れたばかりです。この事実は、チェルノブイリ原発事故時のモスクワ市民と同様に、名古屋市民にとって、福島原発事故による放射能汚染に起因する食品汚染の問題、それに伴う内部被曝の問題は、決して「対岸の火事」ではないことを物語っています。
名古屋市に住む僕たちは、一人ひとりが、できるだけ食品に関する詳細な情報を入手して、それぞれの判断で、(市場に流通している食品であっても)避けるべき食品を避けること、それが重要になるのだと思います。面倒臭いですが、破局的な原発事故が日本で起こってしまった以上、このくらいの労力は仕方がないことなのかもしれません。
僕は基本的に、汚染地で生産された未測定の食品は避けます。「安全」と言うのならば、その証拠となる数値を示さなければなりません。それが、「風評被害」なるものを無くし、なにより放射能被害から国民を守る為に不可欠な、行政側の責任なのではないでしょうか。
今回の福島県産の牛肉のように、食べた後で、「実は、基準値を超える放射能が検出されました」などと教えられても、取り返しがつかないのですから..
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