ゴールデンウィークなのでw、ハリウッド映画を何本か観ました。
アクションとか、スリラー系なのですが、何も考えずにボケーっと観ていたハズが、なかなか良い教訓を得た、というか、為になった、というか、いろいろと考えさせられたわけです。
映画で、得体の知れない、訳のわからない、未知の生物とかが出てくるじゃないですか。
そういうときに、余裕ぶっこいて、無警戒に対象に近づいていく勇気ある脇役がいるのですが、彼らは、9割くらいの確率で、最初の犠牲者になってしまいます。
そうそう、「フリンジ」の3rdシーズンだったかな。
廃墟となった工場の近くに車を停めて、車内でハイになっていた若い男が、工場内から聞こえてくる不審な物音に気づき、止せば良いのに工場内に侵入して、止せば良いのにシェイプシフター(人の姿に形を変える、別の世界から来た生命体..)の卵を棒でツンツンしているうちに、案の定、シェイプシフターにやられてしまうのです..
この男の行動に、僕は絶句してしまいます。
だって、絶対ダメじゃないですか。
先ず、誰が考えても、不審な物音が聞こえてくる廃墟なんか、絶対入っちゃいけないのです。
それで、目の前に、これまでに見たことのない不気味な卵なんかがあったら、絶対に刺激してはいけないのです。素手はもとより、棒を使っても絶対にNGです。
己の好奇心の赴くまま、そこにどんな危険が潜んでいるかも知らないまま、「こんなの、たいしたことないゼ!グヘッ!」と、根拠のない自信とともに突っ走った男は、失う必要のない命を失ってしまいました..
恐らく、放射能問題も同じなのです。
3.11以来、僕は、原発推進、原発反対、両方の学者の著書をたくさん読んでいるのですが、その上で辿り着いた、自分なりの考えを簡単に纏めますと、「『福島原発事故で放出された放射能(放射性物質)による健康被害がない』なんていうことは、まずあり得ないから、日本で生活をするのならば、相当の注意を払う必要がある」ということになります。
(長くなるので、詳しくは書きませんが..)アメリカや欧州の原発周辺に住む人々が、癌などの疾患に罹る割合は、原発のない地域に住む人々と比べてかなり高い、というデータがあります。
つまり、そういう地域に放出される放射能は、今回の福島原発事故に比べれば、ゼロに等しいくらいの量であるにも拘らず(※少なくとも、1平方メートルの土地から、何千ベクレルとか何万ベクレルという放射能が検出されるレベルではない)、実際には、これらの原発周辺に住む人々に、放射能による健康被害が出ている可能性があるのです。
当然、チェルノブイリ原発事故後に報告された、数々の健康被害についても、簡単に無視することはできないでしょう。
同じ内容の書籍、資料を読んでも、僕のように、「放射能は危険だから気をつけなくては!」と考える人もいれば、まったく違った考えを持つ人もいると思います。僕の考えが、「100%正しい」ということではないでしょう。
ただ、どういう結論に至るにせよ、これだけの原発事故が起きてしまい、福島県、東北、関東地方の一部の土壌が酷く汚染されてしまったことは事実なのですから、日本人の一人ひとりが、放射能関連の様々な書籍、資料(インターネット上にある情報も可か..)に目を通した上で、自分なりの考えを持つことが大切です。
映画やドラマだけでなく、現実の世界でも、不用心さと無知が命取りになることがあります。
放射能という相手の正体も知らずに、「こんなの、たいしたことないゼ!グヘッ!」などと、根拠のない自信を持って、無防備に放射能に近寄り、無駄に放射能を体内に取り込むことだけは、絶対に避けたいものです..
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