中日新聞によると、1400Bq/kgの放射性セシウムで汚染された、茨城県産の干しシイタケが、愛知県岡崎市の幼稚園で給食に使用された他、豊橋市内でも販売された、とのことです。http://www.chunichi.co.jp/s/article/2012040590223747.html?ref=rank
チェルノブイリ原発事故の影響で、汚染地のキノコ類が、放射性セシウムによる高度な汚染を受けたことは、周知の事実です。行政が行っている食品モニタリングでも、特に、福島原発事故の影響で、東北、関東地方を産地とするのキノコ類の一部から、放射性セシウムによる高度な汚染が確認されています。
例えば、茨城県産の原木シイタケは、昨年11月に調査された中で、土浦市でCs-134が140Bq/kg、Cs-137が170Bq/kg、阿見町でCs-134が280Bq/kg、Cs-137が330Bq/kg、牛久市でCs-134が190Bq/kg、Cs-137が230Bq/kg、桜川市でCs-134が81Bq/kg、Cs-137が11Bq/kg、そして、茨城町でCs-134が510Bq/kg、Cs-137が620Bq/kgという数値の汚染が確認されています。http://yasaikensa.cloudapp.net/product.aspx?product=%E3%81%97%E3%81%84%E3%81%9F%E3%81%91&category=%E9%87%8E%E8%8F%9C%E9%A1%9E
(実際に食べた量は、それほど多くはないでしょうが) 1400Bq/kgの放射性セシウムで汚染されたシイタケが、幼稚園の給食に使用されることは、決してあってはならないことです。この幼稚園の園長は、「自主検査をしていなかったから分からなかったと思うとショックだ。園児や保護者に申し訳ない」と仰ったそうですが、市場に出回っている食品を、自ら 検査しなければ、その安全性を確認できない状況は、はっきり言って異常です。僕は、この幼稚園に責任はないと思います。
一方で、僕は、今回の事件(敢えて事件と言います)の責任の所在をはっきりとさせた上で、責任者は然るべき罰を受けるべきだと考えます。
今回の汚染シイタケが、何時収穫されたのか、何故市場に出回ったのかは、今後の調査を待たなければなりませんが、昨年、愛知県では、放射性セシウムで高度に汚染された牛肉が市場に出回る、という事件(敢えて事件と言います)があったばかりで、行政は、この事件から何も学ばなかったのでしょうか。
いずれにせよ、レベル7の原発事故が日本で起きて、既に1年が経過していますが、これが日本の「食」の現状なのだ、と改めて厳しい認識をする必要があるようです。このようなことが起こるのが、日本の現実で、行政が行う放射能検査、或いは、出荷制限などにどれほどの信頼を置いて良いのか、大いに疑問です。中には汚染されていない物もあるでしょうが、現状を考えれば、(悲しいですが)僕は、日本産のキノコ類は絶対に食べない、そう決めました。このようなことが起これば、消費者は、過剰なほどの自衛をせざるを得なくなります。本当は、誰も、そんなことを望んでいないというのに..
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