2011年7月18日月曜日

毎日測定する意味は..

僕は、名古屋市栄生町のアパート2階のベランダ(地面から1m)で、DoseRAE2を使って毎朝数値を測定しています。現在までに出ている0.05〜0.06μSv/hという数値が「高い」のか「低い」のか、当然この場合は汚染があるかどうか、また、汚染があるとすれば、汚染の程度はどれくらいなのかを意味すると思うのですが..正直なところ、僕には判断ができません。

というのも、僕は放射線測定の素人であり、さらに福島原発事故以前に「同じ場所」を「同じ条件」で「同じ測定器」により測定したことがないからなのです。ですので、データが乏しく、比較しようにもしようがなく、何の判断もできないというのが事実です。

仮に、福島原発事故以前から「アパートのベランダ」を「地面から1m」で「DoseRAE2」により測定していたとして、その数値が以前から0.05〜0.06μSv/hで事故後も0.05〜0.06μSv/h、ということなら、福島原発事故の影響はほぼないと判断できるでしょうし、逆に、以前は0.02μSv/hだったのに、事故後は0.05〜0.06μSv/hになった、ということなら、数値が上がった分の影響があったのだろうと判断でき、おそらくそのくらいの量の放射性物質が福島原発から飛んで来たのだろうという予測ができるのでしょうが..

では、なぜこの測定を続けているのかと言いますと..

現在は比較的安定しているとは言え、福島原発事故は未だに収束していませんので、万が一、事態が変わり、再び大量の放射性物質が放出され、今度は名古屋市が大きな影響を受けることがあるとしたら、そのときには、現在測定している数値と、そのときに測定する数値とを比較することにより(数値の変動を見ることにより)、現在(2011.07.18)より汚染があるかどうか、またその程度を、少しは判断する材料となり得ると考えるからです。

3月に原子炉が爆発した後には、関東地方にも大量の放射性物質が飛散しましたが、このときの政府の対応を見る限り、再び放射能の危険が迫ったそのときに、政府がリアルタイムで国民に適切な注意を促してくれるという保証はないと思っています(あくまでも個人的にですが..)。

そして、再びそういうことが起こった場合(当然、起こってほしくはないですが..)、僕は自己判断で、家の換気を控えたり、不必要な外出を控えたり、もし外出するのならば必ずマスクをする、雨に濡れないなど、可能な範囲で自己防衛をしたいと思います。

そういう場合の「目安」になるように、僕はこの数値の推移を見ています。京都大学原子炉実験所の小出裕章先生がご自身の講演で仰ったように、(僕のような)素人が小型放射線測定器で測定した数値そのものを絶対的に信じるということではなく、一定の「目安」、「参考数値」として有効に使えたらと考えます。

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