先日、首都圏の土壌調査の結果を見ていたときに、僕は、「福島原発事故以前は、日本各地の放射能による土壌汚染はどれくらいだったのだろう?」という疑問を持ちました。この原発事故が起きて以来、インターネット上に点在する一部の県の資料を見つけて比較をしていたのですが、数日前に見つけた日本分析センターのデータベースは、過去50年分の日本全国の都道府県の放射能汚染に関する資料を閲覧することができ、とても便利です。
そして、使い方はいたって簡単です!
①まず、HPのグラフィック中にある「身のまわりなど一般環境」という真ん中の円をクリックします。
②調査対象、調査年度、調査地域を選択します。調査対象は、例えば、土壌汚染についての資料ならば、「陸地」を選択します。調査年度は、1957年から2010年の間で選択できます。調査地域は、地方別、都道府県別の選択が可能です。これらの選択が完了したら、「次へ」をクリックします。
③調査カテゴリーは、土壌汚染についての資料ならば、「土壌」を選択し、次の調査試料は調べたい土壌の種類を選択します。これらの選択が完了したら、「次へ」をクリックします。
④調査核種は、汚染の元となる放射性核種を選択します。放射能による土壌汚染の場合、一般的にはセシウム137がその要因となるので、「Cs-137」を選択すると良いかもしれません。選択が完了したら、「次へ」をクリックします。
⑤この画面では、これまで選択した条件の一覧が出るので、間違いがなければ、「検索」をクリックします。
これで完了です!
試しに、1957年から2010年までの東北地方のセシウム137による土壌汚染の試料を見てみると、1985年9月27日に採取した秋田県河辺郡河辺町の草地から10,286Bq/㎡のセシウム137が検出されていることが明記されていることに気が付きます。因みに、MBq/㎢=Bq/㎡です。
チェルノブイリ原発事故の前年の数値ということになりますが、これは、これまで大気圏内で行われた核実験の影響なのでしょうか?
その原因が何であれ、このレベルの土壌汚染が、福島原発事故のはるか前に日本の一部の地域で存在したという事実、僕たちはこれをどう解釈するべきなのでしょうか?考えれば考えるほど難しいですね..
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