同省によると、同社側は調査に対し「福島などと表示して販売しづらかった」と話しているという。福島第一原発事故後、福島県産牛肉で産地偽装が明らかになるのは初めて。
発表では、同社の福田屋此花店(大阪市)は昨年9月~今年2月、福島県産約750キロを含む東北、関東産の牛肉など少なくとも1424キロについて、鹿児島県産などに産地を変えて販売したという。匿名の通報を受けて立ち入り調査を行った結果、明らかになった。
ほぼ全量が消費されていたが、いずれも厚生労働省が昨年、放射性セシウムに汚染された稲わらを食べたとして公表した牛には該当せず、国の規制値を上回る放射性セシウムを含む牛肉も見つかっていないという。(読売新聞より引用)http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120413-OYT1T00977.htm
個人的なことですが、僕は、ネパールのダサイン祭で、生贄の牛がナタのような刃物で、何度も首を斬られて(刃物の切れ味が悪かったようです)、苦痛の叫び声を上げながら絶命する場面を目撃して以来、食肉に対する考えが変わり、ベジタリアンになりました(長い話なので、詳しい説明は省略しますがw)。ですので、この記事にあるような、業者の産地表示偽装に騙されて、放射性物質で汚染された牛肉などを、万が一にも口にした可能性はありません。
しかし、米、野菜などは食べるわけですから、当然、そういう食品でも、このような産地表示偽装が行われているとすれば、自分の意志とは反対に、放射性物質で汚染された食品を口にしている可能性があるわけです。
大きな問題は、このAMMSという業者は、産地表示偽装という、卑劣極まりない行為に及んだにも拘らず、罰せられることもなく、農水省から、「表示の改善指示」を受けただけだということです。
これでは、業者に産地表示偽装を止めさせる抑止力には、到底なり得ません。「業者にも良心があるのだから、彼らだって悪いことはしないだろう」という考えが、安っぽいファンタジーに過ぎないことを、この一件が教えてくれているのですから、僕は、このような行為に対する罰則を設け、業者を厳しく監視する必要性があると考えます(尤も、このような行為が明るみに出れば、業者は、社会的な信用を失うことになるでしょうが..)。
因みに、記事には、「ほぼ全量が消費されていたが、いずれも厚生労働省が昨年、放射性セシウムに汚染された稲わらを食べたとして公表した牛には該当せず、国の規制値を上回る放射性セシウムを含む牛肉も見つかっていない」という記述がありますが、農水省が立入り調査を行った時点で、「ほぼ全量が消費されていた」のですから、「国の規制値を上回る放射性セシウムを含む牛肉は見つかっていない」というのは、この業者が、農水省の調査官に、自己申告した内容なのでしょうか?だとすれば、そもそも、産地表示偽装をするような業者の言葉に、信憑性があるわけがなく、これらの牛肉が高度の放射性セシウムに汚染されていた可能性さえ否定できないと思います..
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