2011年9月10日土曜日

続・愛知県で販売された栃木県産の腐葉土から大量のセシウムを検出!

数日前に、愛知県で販売された栃木産の腐葉土から大量のセシウムが検出された、という中日新聞のウェブサイトのニュースをこのブログで紹介しましたが、愛知県のHPに、この件に関する詳細な情報が掲載されていました。

これによると、愛知県は、今年の8月1日に、農水省から「放射性セシウムを含む肥料・土壌改良資材・培土の暫定許容値の設定について」という通知を受け、県内の市町村、農業団体、県肥料製造者に対して、暫定許容値を超える肥料などの使用禁止と、暫定許容値を超えていないことを確認した上で、製造・販売を行うように通知をしていた、ということです。そして、9月1日に、園芸資材卸売業者の太田産業から、栃木産の腐葉土から放射性セシウムが検出されたとの連絡を受けた、ということです。因みに、腐葉土における放射性セシウムの暫定許容値は、400Bq/kgです。

中日新聞のウェブサイトで公表された通り、太田産業から通知された数値は、セシウム134とセシウム137の合計値が、6万800Bq/kgで、内訳はセシウム134が2万8千Bq/kgで、セシウム137が3万2千800Bq/kgであったとのことです。

太田産業が小売店に販売していた期間は、今年の4月上旬から8月上旬までで、8月上旬からは販売を自粛、現在では小売店での販売は行われていないそうです。

そして、この腐葉土の販売先は、①JAひまわり一宮グリーンセンター(豊川市)、②JAひまわり音羽グリーンセンター(豊川市)、③JA蒲郡市大塚支店(蒲郡市)、④JA蒲郡市形原支店(蒲郡市)、⑤JAあいち三河男川支店(岡崎市)、⑥ホームセンターハイエース(名古屋市名東区)です。

これに対する現在の愛知県の対応は、①この腐葉土を販売していた各小売店に対する、暫定許容値以上であったことを店頭に表示することと、腐葉土の自主回収をすることの要請、②太田産業の在庫の腐葉土からサンプルを取り、放射性セシウムの検査を実施、③相談窓口の設置(農林水産部農業経営科)、です。

栃木県をはじめ、関東地方にも高度な放射能汚染地があることは、かなり早い段階で判明していましたし、そういう予測も立てられたはずです。そして、安全側に重点を置けば、関東地方の物産は放射能検査が必須であることは、誰が考えても明らかなことでした。にも拘らず、行政が販売業者に通知をしたのが8月1日ですから、この致命的な行政の対応の遅さには怒りを覚えます。

愛知県内で、実際にこの腐葉土が使用されれば、福島原発事故の放射能被害を免れた非汚染地に、みすみす放射能汚染を拡散させることになるのと同時に、これを使用して栽培された農作物への更なる放射能汚染も懸念されます。

行政は責任を持って、販売された腐葉土をすべて回収してほしいものです。

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