放射能防御プロジェクトによると、東京都江戸川区東小岩の土壌から、福島原発事故由来の放射性ストロンチウムが検出され、数値は、32.6Bq/kg(Sr-89、Sr-90の合計)だったとのことです。http://www.radiationdefense.jp/infomations/srkensa/
放射性ストロンチウムは、主に白血病などの原因になると考えられており、最も危険な放射性物質の一つとされています。
この32.6Bq/kgという数値は、何を意味するのでしょう?
どれほど微量であっても、放射性物質は危険だと訴える専門家がいる反面、(もしかしたら、僕が見落としているだけかもしれませんが..)実際に、どれほどの量でどれほどの健康被害を受ける、という明確なデータが見当たらないのも事実です。
いずれにせよ、素人の僕には、この数値が危険かどうか、判断するのは難しいですが、この数値を考える上で、日本分析センターのデータベースを参照してみました。
メイン画面の、「身のまわりなど一般環境」をクリックして、条件を入力していきます。日本全国の土壌に含まれる放射性ストロンチウム(Sr-90)の数値を1957年~2010年の範囲で検索します。
データが膨大で、全てをチェックするのは大変ですが、例えば、1964年の長崎県長崎市、及び、鹿児島県鹿児島市で、20Bq/kgほどのSr-90が検出されており、この年代では、全国で、これと同等のSr-90が検出がされた地域がいくつもあります。因みに、1966年の長崎県長崎市では、43.956Bq/kgのSr-90が検出されています。
我が愛知県では、1967年の渥美郡赤羽根町で、14.023Bq/kgのSr-90が検出されたようです。
データベースの数値は、全体的に、14~43Bq/kgよりもかなり低いものが多い印象ですが、日本各地で、福島原発事故以前にも、今回、東京都で検出された32.6Bq/kgと同等のSr-90が検出されていたことがわかります。
さて、32.6Bq/kgの放射性ストロンチウム、最終的には、「これが、危険かどうか?」という判断は、僕たち一人ひとりが下すしかないと思いますが、このような過去のデータを比較材料に用いることは、非常に有効なのではないでしょうか。
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